さぁ、僕らの世界だ/ここ数日間の考察

ハロー、今東京に帰ってきた。
メンバーのみんなはもう家で寝息を立てているだろう。
僕はある理由によって僕だけ飛行機だったんだけど、飛行機はいいよね。
飛行機という乗り物はどこでもドアのような気がする。
ここでの比較に時間という軸を無視して話したいと思う。
陸上での交通では移り変わる景色が徐々に変わるが飛行機は違う。
僕の地元の秋田では冷たい空気や深い緑が支配していたが一時間空を飛んで降りてみては全くもって逆にあるだろう光景が広がっている。
やはり東京という場所は無機質でありながらすごく広大に感じてしまう。
逆に秋田は閉鎖的で尚且つ東京より広いんだけれど狭く感じる。
それは僕がこれまで過ごした時間の比率で考えたら簡単なことなんだけど、やはり僕にとっては無機質に感じざる負えない。
飛行機から降りて続く廊下や荷物受け渡し所、そこで取り囲む人までもまるで無機質だ。
唯一の救いといったら浜松町に向かうモノレールで近くにいる九州出身であろう淑女たちの会話だろう。
そこにもやはりここでは違う有機的な空気を放っている気がする。
メンバーはどうなのか知らないが僕にはすごくがらんとした空間に帰って来た気がするのだが。
ホームシックという単語一字で済ませてもいいのだろうが今日はこのノスタルジックさの中に体を順応させることにやっとだろう。
レコ発のライブまであと数日なので、だらだらとこの泥の中にいるような状態でいる訳にはいかないが今日ばかりは仕方ない。
都心のビル群にかかる淀んだ雲がまるで僕の意志や他者の意志を反映して漂っているようだ。
もし、飛行機に乗った瞬間に月が2つ存在する違う世界に迷い込んだとしたら、今ここに書かれているないようのブログが新しい世界での最初の始まりになるのではないだろうか。
物語の序章として。
では、よい1日を